ネタバレだらけだよ

自分用備忘録

六人の嘘つきな大学生

2023.3.15読了

 

ネタバレ満載なので未読の方はお帰りくださいませ。

 

ミステリーは好きだけど全然当たらない、毛利小五郎は私だ的な内容です。

こいつ全部に騙されてやがるぜ~と思いながら一緒に本の内容を思い出して頂ければ幸いでございます。

時系列もぐちゃぐちゃです、思いついたままに書いてます。

 

採用される1人を選ぶグループディスカッションで、例の封筒が出てきて

次々と嘘が暴かれていくシーンを見た時に

犯人は波多野で、自分も被害者だと演じることによってその嘘があたかも本当のように自分の中で成立してしまったパターンなのかなと思った。

(袴田がバイトリーダーでもボランティアサークルの代表でもないのに嘘を重ねていくうちにそれが自分のなかで飛躍して嘘じゃなく本当のことのように振舞えるようになっていった、てのが布石かな、と思って)

 

そしたらどうだい、嶌が犯人とな。(消去法で波多野じゃないなら嶌しかなかったけど)

全体のちょうど半分で犯人が分かった、、後半は犯人の嶌がどう動くんだろうと考えつつこれはあと数回どんでん返しがあるな…とも思った。

→硝子の塔の殺人でどんでん返されすぎてもう何も信じれないのだ

これが正解で犯人は結局九賀なんだけど、ページ数の残り確認して後の展開がどうなるかが当たっても嬉しくとも何ともないのである…

 

引っかかったのになにも気付けなかったシーン

・矢代が優先席に座る理由

・嶌が4人にインタビューしたとき、矢代が「脅迫」と言ったところ。

・採用担当の「単純ですよ」の回答が引っ張られてたところ。

・飲めない嶌の前にワイン(と思い込んでいた)のデキャンタが置かれたシーン。

・嶌は若い女性で一人暮らしなのにマンションの1階に住むんだ~危ないなぁ~

・パスワードはジャスミンティてミスリードしたいんだろうな~でも嶌の好きなものって他に何か出てきたっけ~?

・相楽ハルキ…完全な固有名詞が出てきたからこれはキーマンやな!まではわかったのに全然嶌とのつながりに気付けなかったこと。月の表裏の象徴みたいな感じで登場人物以外のキーマンを作りたかったのかな~くらいに思ってたらガッツリ関係者だった。ここに一番驚いた。

 

考察を読んでもわからなかったところ

・嶌が九賀を好きだった?

→波多野妹との会話で、わざわざ「本当に鋭い考察だ」の部分を強調していたけど嶌が九賀を好きだったから…何?て感じでよくわからなかった。投票で九賀に入れ続けた理由が「九賀を好きだったから」になってしまうと急に嶌の票が陳腐なものになってしまうじゃん…と思いつつ、もしかしたら陳腐にしたかったのかな?とも思った。最後まで封筒の開封に反対して、出てきた告発の内容もデマだというスタンスを貫いた正義感が強くどこまでも美しい魂を持ってそうな嶌さんも本当はただの色恋に振り回される陳腐な女だった、という事を示したかったのだろうか…てかそれくらいしか思いつかぬ、だれか正解を教えておくれ

 

・相楽ハルキの薬物騒動

→就活中の飲み会で、2か月前に薬物で逮捕とあったので、おそらく2011年2月

嶌が兄貴の車で事故にあったのが大学2年生の時なので2009年?

障害が残った嶌のために兄貴も一緒に上京??

最初は一人暮らしをしていたけど事故の後に一緒に住むようになった??

一緒に住むようになったのに薬物摂取?????

このあたりが全然わからない…

 

・会議室で嶌が急に泣き始めたシーン

→就活で頭が変になっていた、と言いたいだけのシーン?波多野が嶌への恋心を絶対なものにするため??曖昧で微妙だな~と思っている

 

◆おいおいそれはないやろ的なシーン

・九賀がスミノフを知らない

→ggればいくらでも出てくる時代にggらないし、酒を飲まなくても瓶の形状で酒なのでは?と思いつきそうだし、なんならあの瓶は酒じゃなかったらかき氷のシロップだろ?て感じで、波多野が犯人は久賀だと気付く大事なシーンを、スミノフに100%背負わせるのはなかなか乱暴だな~と思いました、まる。

むしろあの瓶の形のジュース、何があるのか教えてほしいんだが。

 

・社会人1年目のルーキーに会社の大事な案件を途中で任す

ありえない、ありえない!!!!ありえな~~~~~~~い。担当者が暴れて社長室に駆け込んでもう辞めてやるって暴れる事態になります。売上はそのルーキーが上げるんですか????何年も頑張ってるのに嶌はゼロ計上なの????意味が分からない…こんな会社嫌だよ…

 

スミノフ以外はすべて面白く読めたし先の展開は読めないし、私の大嫌いな「急にゾンビやお化けや宇宙人がでてくる」「急に能力者バトルになる」「意味不明ぶっ飛び展開になる」が無かったので非常に安心して読めました。

結局本当のクズはおらず、グッドエンドだったと思いました。

読みごたえもあったし、これは内容を忘れないうちにまとめたいなぁ…この作者の「教室が、ひとりになるまで」も読んだのに忘れてきた…自分のためにまとめておかないとどんどん忘れてしまう。(こっちは能力モノだったのであんまり好きではなかったけど)